反逆 遠藤周作

反逆(上) (講談社文庫)反逆(下) (講談社文庫)
女王の教室」を見てるのだが,進藤ヒカルの部屋にこの本がおいてあったのを見て「そういや遠藤周作の作品でこれはまだだな」と読むことにした。
織田信長の家臣たち,そのうち織田信長の魅力に引かれ,同時に怯え,そして反逆していくアンビバレンツな感情を持った人々を中心に描く。
昔は織田信長豊臣秀吉,そして家康で落ち着いてくまでの戦国時代の話ってわくわくしたものなのだが,今はもう残虐なところにばかり目がいってしまって戦国時代だとどの話を読んでも滅入ってしまう。織田信長についても天才的な戦いの描写より,彼が権力を手に入れ非道な方法で人々を従わせているシーンが多く,やりきれない気分になった。そして,神をも恐れぬその所業にたぶん家臣たちは神を見ていて,だから惹かれてしまうんだろうなぁということも伝わってきた。遠藤周作が村重の家臣の藤蔵の子孫らしくて,彼が死んでからは話に勢いがなくなったかなという気がする。
千利休とその妻たち(上) (新潮文庫)千利休とその妻たち(下) (新潮文庫)細川ガラシャ夫人(上) (新潮文庫)細川ガラシャ夫人(下) (新潮文庫)
戦国時代ということでは三浦綾子の「千利休とその妻たち」や「細川ガラシャ夫人」もよかった。これらの作品の方が非戦闘者から見た戦国時代なので,残虐な時代への視点がまだ収まりがよかった。

秘太刀馬の骨 第1回

自分のサイトポリシーとしてドラマの感想は書かなくてもよいか…と思っていたのだが,これは書きたい。
原作を読んでいないのだが,ドラマを見る限り内野聖陽は銀次郎が非常にハマっている。やんちゃで食えない感じが非常によい。
最初に銀次郎が国に入ったところで虹がかかるが,このCGが正直ショボイように感じた。NHKってCGの技術凄いと思うんだが,ドラマとなると相性が悪いみたいだなー……。
腕におぼえあり DVD-BOX
音楽が近藤等則で原作が藤沢周平というと「腕におぼえあり」を非常に意識しているんだろうな。「馬の骨」の説明シーンでも必殺技でもCGを使っていたが,そういえば「腕におぼえあり」でも闘いのシーンでエフェクトをかけていた気がする。「腕におぼえあり」は大変好きなドラマで,口の中いっぱいにアドレナリンをかみしめてるような気持ちになるテーマ曲も特に好きだった。今回のドラマのBGMとあわせて近藤等則時代劇サントラとか発売してくれないかなぁ。
清次を使って藤蔵と対決する銀次郎。藤蔵に隙がなく,銀次郎がかなり押されているのも息詰まる感じでいい。
「腕に…」と比べるとまだ周囲の人たちの生活があまり描かれてない気がする。立ち回りだけじゃなくてそういうシーンも入れて欲しいので,浅沼夫婦などの描写が増えてくといいなと思う。

冬瓜のふくめ煮

冬瓜は中華風のスープで食べてみたいのだが,分量などよくわからなかったので以下の要領で調味した出汁でふくめ煮にした。が,出汁多かったなと。

  • 出汁を取る(3カップほど)
  • だしを醤油と酒で調味
  • 食べやすい大きさに切り,薄く皮をむいた冬瓜(1/4)を入れてくつくつ煮る。
  • 箸がささるくらいになったら出来上がり。

ボクサーの言葉を借りれば

ささやかであるはずの理想を掲げながら,2つほどパンチをくらって早速グロッキーになりそうになる。結論はすぐ出さなくてもいい。少なくとも体力の落ちている今ネガティブな結論は間違いの可能性が高い。
手遅れだった,という思いが急がなくちゃ,なんとかしなきゃとせかされる気持ちを生んでいるが,振り返ってみれば,心配をしたときから半年は時間があった。ここから粘り強くだ。
夕方には,そう心配することでもないらしいという話が伝わってきてほっとする。しかし前のときもそうだったのだ。そこで安心しきって待ちすぎたんだとぞくりとする。ここから粘り強くだ。

夏風邪と墓参り

夏風邪を引いた。久々に重い夏風邪で,10年ほど前に声がでなくなるほど引いたときくらいだなぁと思う。ハナがもうひたすら出て,頭痛がひどい。ただ,意識がボンヤリとしているせいか,オナカが痛くなったりくよくよと気に病んだりということはなくてそれはよいなぁと思う。
ということで今日は休暇をとったのだが,昼過ぎまでゆっくりと体を休めたら良くなってきたような気がするので,友人の墓参りに行った。
駅のホームでケータイの電池が切れかけていることに気づき,会社から連絡があったらまずいなぁと思うが,まずかかってはこないだろう。なるべく乗り換えの少ない路線を選び,ひたすら飴と飲み物を喉にふりかけた。そしてずっと本を読んでいた(往復で漫画も含めて4冊の本を読み終えた)。
2時間ほどかけてもよりの駅までつき,そこから歩いて現地へ。天気は崩れかけていたが,戻って電車に乗るまではもった。タワシやはさみを使わせてもらい,水をかけた。雨が降りそうなのに,水を満たしたいと何度もかけてしまい「きりがないじゃないか」と気づく。線香もちゃんとついているのかと何度もライターで火をつけてしまった。どうにも立ち去り難い。でも30分もいなかったんだろうと思う。
出来ることを出来るだけしていこうと思うようになって,それは脱線したり空回りしたりしつつ自分の軸に今のところなっている。他人のせいにせず,自分のやることをやる。そして何より,他人の心にもう少し気を配る。
そこからまた3時間かけて帰った。体力の消耗に気をつけてTシャツの替えやタオルも持っていったのだが,電車の乗り継ぎを気にしていたら着替えるタイミングを逸してしまった。

いろんなことがあった

すごくうれしいことも,受け止められていないと思える悲しいことも,新しい生活も,新しい悩みもあった。ひとりごとでも見直すと自分にはそのときになにがあったか思い出せるので,そのどこかでまた書き始めようと思いつつ,ふんぎりがつかなかった。今は体調が低空飛行で,くよくよと悩む分の気がまわらないので書き始めることにする。