辻真先

おすすめアンテナをたどっていたら,風野春樹さんのサイトで辻真先氏の話題が出ていてうれしくなった。辻先生の手法は早すぎだったのかもなぁと90年代に思っていたんですが,今また復刊。素晴らしい。復刊3作の中では「盗作・高校殺人事件」が一番好きだ。メタな構成の効果が一番ぴりっとしていると思う。後期はボリュームのある「TVアニメ…」も好きなのだが,どんでん返しの「SFドラマ殺人事件」が良かったな。ていうか「SFドラマ殺人事件」のドラマカセット持ってたんだ!懐かしいなぁ……。
「宇宙戦艦富嶽殺人事件」は自分が好きで集めていた10年位前にもなかなか見つからなくて古本屋で見つけたときはうれしかったなぁとか,「幻の流氷特急殺人事件」も良かったなぁとかもうずるずる思い出してしまう。パロディということで軽く見られがちな「迷犬ルパン」も「迷犬ルパンの犬疑」など面白かったし,朝日刑事とランはミステリとしてでなくその後が気になってたんだった。辻真先の魅力はキャラを大切にするところと,トリックや雑学などのサービス精神にあふれてるところだと思う。
デビルマンはアニメ版の脚本を手がけられてたから映画化は複雑な思いなんだろうか…。