最終話

湿っぽい感じにはならなかったな。「自分がダメにならないために」と息子に離れるように言うのはなんかカッコいいな。愛の力で勝ったと思いきや「母さんのこと思い出させないでよ」と見事なカウンターパンチをくらう瞳。暗く落ち込みつつも真吾を叱咤する瞳は立派だと思うけど,母をマリアから瞳に取り替えてるようで真吾をメインに見ると気持ち悪いな…。そして「いよっ,女男」とか言われて照れるな瞳。
マリアは庄司くんが来ても「君かぁ」とガッカリな様子。えー,誰か来てくれるだけでもいいじゃないっすか,と思うのは寂しすぎる人生ですか?
妊娠がわかって不安定になる瞳。あーもうこのドラマは矢沢心の麻衣子が良すぎる。ていうか水川あさみも良かったし女性陣いいなァ。真吾の今後を想像してオチは「暗転」というのも笑えた。不安定な瞳の心を理解する麻衣子。マジで漢だ麻衣子。
メリーゴーランドの前で待ち合わせして「バカップルっぽい」という瞳。篠原涼子はすっかりバカップル女優なのか。伊藤英明と坂口健二ってなんとなくキャラかぶっているなぁ。たぶん自分だけだと思うが,やはりカブってる気がする照英と次の共演を期待したい。
とかいいつつ,お互い告白するシーンはいいシーンですなぁ。報われたねー瞳。真吾は子供っぽいかもしれないけどちゃんと愛してることを表現できるからいいわけだな。
で,2人でご挨拶。妊娠も込みだったらまずは女性の親になんじゃ…と思うが逆なわけだなぁ。瞳の実家にも行くんだけど,くつろいでるところがすぐ玄関に接してたのがなんか意外でおかしかった。妹のキャラもいいので最終回のみ登場?は残念。同じく種明かし的に最後に出た麻衣子の彼氏が誰かと思ったらキャナメで良い。ニッコリしたらわかったよ。最後の女の友情まで麻衣子はホントいいキャラだったなー。
同じく最後の別れということで人力車の真吾とマリア。男が「生まれてきてくれてありがとう」「育ててくれてありがとう」ということはあまりないかも知れず,そういう点ではいいな。どうしても「お別れ」ということがピンと来ないのであまりしんみりしないけど。
結婚式まで逆転の瞳と真吾。一貫してそういうドラマだったんだなぁ。劇団のお芝居はなんかアレだったが,羽根井刑事*1にスカウトされる真吾。完全に役者としてでなくプライベートで決められてる。タイトルまで夢が実現でウケたけど,最後まで真吾がなんで役者にこだわってるのかわからず…。
それぞれのエピソードは庄司くんの奥さんが出たのはよかったけど浮気ってー。浮気相手もあの髪型だったりするのか。麻衣子は漢なのでロックが似合うが,あざらし部長も飛ばされて?瞳の会社はボロボロなのかなー…。劇団仲間はそれぞれって感じ。
エピローグでは「子供も大事にしろよ」と思ってしまう。母と妻だけだと「守ってる」とか言ってるけど守られてるだけじゃん。その子供も男の子できかん気そうな感じが良く,真吾がアブれてる感じがなんとも。自分も親は大事にすべき派なんだけど,瞳は親を大事にする必要もなさそうだし,「親を大事にする」ということが広がっていかないのであまり共感はしなかった。テーマより周囲の小ネタが楽しめたドラマだった。