「平助の旅立ち」

島田がクローズアップ?こういうキャラで前から出てていいのになぁと思うけど,人が減ってきて前に出てこれた感じなのだろうか…いやいや。それはともかく,島田と子どもたちに救われるような表情をする沖田が印象的。
前半はなんか流してみてしまうな。近藤さんは策を弄さないと信頼する永倉にそうかなーと思ったり,斉藤はしゃべっちゃうんではと思う自分が新選組を信じてないな…。しかし今回は近藤がリーダーシップを見せて良かった。土方はそれでも自分のやり方を変えるつもりはないけど。
平助は凡人なんだけど,それは天才の沖田と比べてってことで,決して普通の人じゃない。池田屋で斬られてからのがむしゃらな努力家っぷりや,沖田との会話でも見られた育ちのよさというか,心のきれいさは際立っていたと思う。ただ,せっかくなら伊東についていくということだけじゃなくて,尊皇の気持ちがあるから…みたく自分の思想で離れて欲しかったな。
沖田が他人の生をうらやむのならば,それを断ち切るような剣の道からは離れて欲しかったな。やはり率直に「一太刀でやられる」ということを肯定する沖田に「今はね」という平助がいい。平助はもう自分を嫌って沖田の名前を騙るのではなく,自分自身を伸ばし続けようとしているのだし,沖田に対しても抜かされてしまうかもしれないだけの時間を信じているのだ。共に未来があることを信じた言葉だ。