「東へ」

いきなり佐々木様が。泥もぬぐってもらえぬまま亡くなるのは痛々しい。しかし,戦闘で死ねたのは幸せだったのか。
東へ立つ前に別れを告げることができた隊士たち。左之助夫婦は変らなくっていいなぁ。世の中が動いているときに,変らないでいられるってことは大事だなとしみじみと思うその1。
名簿を持ち出した副長に「新選組はあんたが作った」と斉藤。斉藤が一番ものへのこだわりがなさそうだ。そして,紙を焼いても人々の口から歴史は残る。
捨助,強くなった!!権威にすがらなくなってついに彼も芯が定まったように思う。実質は寺田屋のおかみの使いっ走りでも。そして変らぬおかみ。変らないことは大事だなとしみじみと思うその2。カッコいい!!
ひでも変わらない姿を現した。石を投げつけるような群集の中に。視線は強くても湿っぽさはなく。本当にお互いに理解しあってしまったんだろうな。
勝海舟は京都組にすっかり出番を持ってかれたかと思っていたが,見せる見せる。ドトーの戦略にイヤミ。この期に及んで切れ者の感じを出してきてる。
そんな江戸に戻る面々。大道具がなー。芝居ならイマジネーションで逆に良かったりするのだが…。榎本武揚は私は安部公房が書いたイメージ*1しかないので,食えないキャラかと思ったら悠々とした雰囲気だ。彼が見てきたものなど語るかと思ったけど,あくまでゲストなのかな。
容保公につめよる近藤。歴史を知っている視聴者からすれば,そこで引けないことが新たな戦死者を生み出すことになるのだと思うが,「そんな未来はあってはならない」わけなんだよな。うー。
家族が迎えてくれて。優しく妻を抱きしめる近藤だが,そこに留まる気はすでにないんだろうな。
今回は女性たちの回だった。歴史を動かせる場所にはいないが,それぞれの態度が新選組を語ってたと思う。